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大畑地域は漁業を基幹産業として栄え、その主力魚種である『スルメイカ』についてお伝えします。 |
もっとも目にする機会の多い一般的なイカで、マイカとも呼ばれています。名前のとおり「スルメ」の原料となっているほか、刺身や塩辛などでも食され、青森県でもっとも馴染みの深いイカがこのスルメイカです。青森県で一番多く漁獲され、重要な水産資源となっています。
スルメイカの寿命は1年で、外套(がいとう)<胴体>長は27程度に成長します。日本周辺に生息し、季節的に南北回遊を行なっていますが、昼間は150から200mの深い所にいて、夜になると50mよりも浅い所まで上がり、エサを取って食べます。
生まれる時期の異なる数種類の群れがあると考えられていますが、鹿児島県南部の海域から対馬列島周辺で生まれ、春から夏にかけて対馬暖流や黒潮に乗って北上します。秋になると産卵回遊のため再び九州付近周辺へ向けて南下し、産卵後にその一生を終えます。
スルメイカの卵は大きなゼリー状の固まりとして産卵され、海の中層を漂っていると言われています。しかし、非常に壊れやすく天然での採取は困難で、水槽実験でその状態が確認されています。
スルメイカはいろいろな漁法で獲られていますが、一番多いのが「釣り」による漁法です。
一般的に「イカ釣り」は夜暗くなってから行われ、集魚灯という電気を使用します。発電には燃油が必要であり。燃油高騰のため省エネを考えながら漁を行なっています。
光にイカが集まってくるのではなく、光にプランクトンが集まり、それをエサにする小魚が集まるため、その小魚を食べるイカが集まってくるのです。
イカは低カロリー、低脂肪、高タンパクな食品として注目されています。主な有効成分として不飽和脂肪酸(リノール酸)、タンパク質、タウリン、DHA・EPAなどが含まれています。
コレステロール値を下げ、動脈硬化を抑制し、肝機能を補強し、眼精疲労等を回復するなど薬理効果も報告され、ますます私たちにとって身近な食品になってきています。
大畑地先の津軽海峡は、国内有数のイカの好漁場であり、大畑は古くからイカ一本釣りを主とする漁業と、それに連動する水産加工業を主力産業に「イカの町」として地域の経済、歴史、文化を育み発展してきました。
イカ釣りを主体とした大畑の漁業生産は、昭和53年、55年には漁獲数量が1万8千台、漁獲金額は50億円から60億円台もあり、このうちスルメイカ・ムラサキイカを合せた漁獲数量が全体の98%、漁獲金額も97%を占めた時期もありました。
また当時の賑わいが、戻ってくることを期待しています。
イカやタコの足は一般的に足と呼ばれていますが、ものを捕まえたりする機能性から「腕」と呼ばれています。イカの腕は10本といいますが、本当はタコと同じ8本なのです。10本のうち2本は「触腕」と呼ばれるもので、他の腕より長く、先が木の葉の形をしています。
イカの目はとても大きく、白目と黒目がある単眼で、人間の目に近い構造をしています。無脊椎動物の中ではもっとも良い目をしていると言われています。
呼吸のため外套(胴体)膜の中に取り込んだ海水を、漏斗から勢い良く吐き出すことにより推進力を得るイカの重要な推進器官です。漏斗を前後左右に曲げることによって、前進、後進、自由自在に進むことができます。また、外敵の目をくらますための墨も、ここから排出されます。
泳ぐ時の安定と舵取りの役割をしていますが、鰭を波立てることによって、補助的な推進器官の働きをしています。
主に食用とされる部分で、この外套膜の中に肝臓や胃などの内臓が詰まっています。イカは頭の前に足(腕)がついている頭足類という仲間のため、図鑑などでは、足のついている頭が上、内蔵の入った胴体が下を向いた構図となっています。
イカの口は通常「カラストンビ」と呼ばれる顎板があり、最初にこの器官でエサとなる魚などの肉を噛み切ります。噛み切られた肉は口級内のおろし金状の器官ですり潰され、食道、胃へと送られます。このため、エサを口から丸飲みする魚類とは違い、自分の体と同じくらいの生物までも捕食することが可能なのです。
大畑町漁業協同組合
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