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むつ市議会第236回定例会市長施政方針

むつ市議会第236回定例会(平成30年6月6日)

 1959年、大湊田名部市が発足し、翌1960年、むつ市が誕生。以来、59年間の市政で17回のむつ市長選挙が行われ、私も含め、6人が市長職に就いています。この半世紀を超える長い歴史の中で無投票はたったの一度。今回の市民の皆様の新しい選択を必ずや形にすべく、第17代むつ市長就任に当たっての決意を述べさせていただきます。
 1票の重みを史上最多得票で知った1期目の当選。その期待の大きさを感じました。1票も獲得せずに当選した今回は、かえって、全ての市民の皆様に対する責任を感じています。
 一人ひとりから、もう一度、信頼されるように。一人ひとりから、もう一度、期待してもらえるように。一人ひとりから、もう一度、託してもらえるように。そう行動することが求められていると感じています。
 58,177人。有権者だけでなく子どもたちも含めて全世代の全市民の皆様に対する責任を果たすことが、この無投票という結果によって強く要求されていると肌で感じています。
 3年前、高校通学のためのスクールバスの補助制度について6,455名もの市民の皆様からの署名と要望書をいただきました。中には、子どもたちの名前もあったと思います。高速道路での大きな事故の影響で、安全対策として3割ほど料金が上がりました。一部の御家庭では、通学のため、年間12万円の負担が増えたとの「声」を聞きました。
 要望書を受け取った瞬間に私は、何と理不尽なことだろう、高速道路のバスの問題が高速道路のない地域の我々の生活を苦しめる。国の大きな流れの中で、また我々の地域が忘れられ、とり残され、ないがしろにされている。
 何とかしなければならない。でもお金はないので補助はできない。それでは、国の仕組みを変えてもらおう、そう心に火がつきました。
 国土交通省東北運輸局には何度も足を運び、本省では大臣政務官への事情説明と要望、最後は国土交通大臣の前で、机を飛び出して説明のスクリーンの前で訴えました。その結果、スクールバスの料金は、別体系となり、むつ市の負担も約1,000万円下げることができました。6,455名の「声が形に」なった瞬間は、同時に正しいことを訴え続ければ国すらも動く、そうした行動に確信を得た瞬間でもありました。 希望。将来に対する不安は閉塞感を生み、明日への展望を見えなくさせます。ただ、そこに一筋の光があるとすれば、市民の皆様の「声」が見いだす希望だと思っています。

 「声を形に」して、新しい希望を拓こう。新しい明日をつくろう。市民の皆様の声は、大きな力になります。
 「仕事がないから息子や娘が帰って来られない」という声。むつ市が誇る水産資源を始めとする特産品を、新たに全国や世界に展開することで所得向上を目指し、市内に雇用の場を作り上げ、にぎわいと活気あふれるまちをつくっていく取組を進めることでこれに応えたい。
 「病院の待ち時間が長くて具合がかえって悪くなる」という声。むつ総合病院を始めとする下北圏域の医療体制充実のための医師確保を目指すことで、病院の待ち時間の解消、そしてこのまちで安心して暮らすことができると、市民の皆様に感じてもらえる医療水準を築き上げることでこれに応えたい。
 「体育館もないのでまともに屋内スポーツができない」という声。国からの支援を最大限活用しながら、防災機能も兼ね備えた、そして周辺にはどなたにとっても集いやすく、安らげる環境を整えた、新しい多機能体育館「むつ市総合アリーナ」を2020年までに整備することでこれに応えたい。
 「子どもを産みたくても負担が大きい」という声。子ども医療費の助成制度を拡充するほか、働くお父さん、お母さんの心に寄り添った待機児童ゼロ政策のなお一層の推進、そして地域ぐるみで子どもを育て、子育て世代に寄り添う、子育て世代包括支援センターの開設を進めることでこれに応えたい。
 「一生懸命勉強しても、むつにいればいい大学に入れない」という声。「下北から東大生、医学部生」をキャッチフレーズに、医学部や東京大学を目指す高校生を応援する「まさかり高校医学部進学・特進コース」を展開するほか、各分野の第一線で活躍する専門家の招聘事業等、世界で活躍する人材育成を目指すことで、限りない未来が広がる、地域のタカラである子どもたちを応援する施策を展開することでこれに応えたい。
 「もっともっと元気で健康で楽しく暮らしたい」という声。健診データ等を分析することで、市民の皆様の健康づくりを推進する「国保ヘルスデータ分析プロジェクト」を展開するほか、御高齢の方が、いつまでも元気に暮らせるよう、健康予防総合プログラムによる健康長寿のまちを目指すことでこれに応えたい。
 「市役所は市民に寄り添う対応をしてほしい」という声。今以上に親しみやすく、訪問しやすい市役所を作り上げていくため、窓口サービス日本一に向けた取組を進め、全世代の市民の皆様を応援できるよう、市民の皆様との協働による市政運営の推進に努めることでこれに応えたい。
あるいは絶望的な声、切実な声の中にこそ私たちの希望があり、市民協働参画を前提とする政策を通じて形にすることで未来がつくられていく、そのようなむつ市を私は目指していきたいと考えています。
 むつ下北はずっと、我慢してきました。
 国策を受け入れても、高速道路が一本もない。国策を受け入れても、お医者さんも十分にいない。国策を受け入れて、一生懸命働いてもいくらも稼げない。そんな時代は終わりにしましょう。声を上げて終わりにしましょう。
私が、皆さんの声を結集し、代表して堂々と声を上げ、共に歩みを進めて終わらせます。
 

 一つの声が、政治を変えます。
 一つの声が、むつ市を変えます。
 一つの声が、世界を変えます。

 声を形に。
 
 「笑顔かがやく希望のまち」へ。その飽くなき挑戦の開始を高らかに宣言し、議員の皆様、市民の皆様に、なお一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信の一端とさせていただきます。

 
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