むつ市津波避難計画

　四方を海に囲まれているわが国においては、地震やその他の原因による津波が繰り返し発生しており、平成23年３月に発生した東北地方太平洋沖地震は、国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録し、この地震に伴う大津波により東日本の太平洋沿岸各地は甚大な被害に見舞われ、多くの尊い命と財産が奪われました。むつ市においても、関根浜で2.9ｍの津波高を観測し、人的被害はなかったものの、漁船や加工施設等の水産関連施設に被害を受けています。
　また、令和３年度青森県地震・津波被害想定調査（太平洋側海溝型地震）（令和４年３月、青森県）では、考えられる最大クラスの津波によりむつ市において最大6,300名の死者数が生じる被害予測が公表されています。
　これを踏まえ、むつ市では最新の津波浸水想定解析を基に津波避難対象地域や津波到達予想時間、避難目標地点および避難路の指定、津波予報等の情報収集や伝達の手順、避難指示の発令や情報提供等の再検討を行いました。
　本計画は、この再検討結果を活用しソフト面の津波対策の充実を図ることにより、市民一人ひとりが津波避難の原則を徹底し、ふだんからの備えや主体的で円滑な避難を行うことができるようにすることで、今後発生が想定される津波災害から市民の生命と身体の安全を確保することを目的といたします。

〔平成30年３月策定〕

〔令和６年３月修正〕